無電極ランプ3つのデメリットとは?

最終更新日: 公開日: 2023/10

こんにちは!無電極ランプアドバイザー・照明士のS.S.です。

今回は私が担当です。よろしくお願いいたします!

 

さて、今回は、お客様からもよくご質問を受けることがあります無電極ランプのデメリットについて書きたいと思います。

 

無電極ランプのデメリットは大きく3つです。

 

デメリット1.「小型化ができない」

デメリット2.「1台あたりの発光効率がLEDよりも劣る」

デメリット3.「水銀を若干使用している」

 

それぞれについて、詳しくご説明いたします。

 

無電極ランプのデメリット1.「小型化ができない」

まず、無電極ランプの特性上、安定器一体型なので、重量がかさみます。発光管の大きさもあり、家庭や事務所内で使われるような直管型も作ることができず、器具自体がけっこうな大きさです。

ただ、この安定器一体型というのも、捉え方次第で、小型化ができず、重量がかさむという点もありますが、一体型だからこそ、「工事がとても楽だ」というお声をいただくことがよくあり、工事屋さんにはとても喜ばれています。

 

無電極ランプのデメリット2.「1台あたりの発光効率がLEDよりも劣る」

よく、「LEDと比べてどうですか?」というご質問を受けます。器具1台あたりの省エネ率だけを見ると、無電極ランプは、LEDに劣ってしまいます。例えば、水銀灯400W相当をカバーするのに、無電極ランプだと150W~200Wですが、LEDだと100W~120W程度と言われており、器具1台あたりの省エネ率だけを見ると、LEDよりも劣ってしまいます。

ただ、これも考え方次第のところがあります。LEDよりも無電極ランプの方が、発光面が広いので、例えば、水銀灯からの切り替えの際、同じ明るさを維持するのに、台数の削減がでできる可能性があります。反対に、LEDで同じ明るさにしようとすると、発光面の狭さから、台数を増やさなければならないということになりかねません。

また、工場全体の電気代を見た時に、照明に掛かる電気代は、空調や機械設備を動かす電気代と比べると非常に小さなものです。工場全体の省エネを考える際には、その視点は欠かせません。

 

 

無電極ランプのデメリット3.「水銀を若干使用している」

現在、水俣条約の関係で、水銀灯からの置き換えということでたくさんのお声を掛けていただけているのですが、その水銀を無電極ランプでも若干ですが使用しております。無電極ランプをご検討されているお客様からは「この使用されている水銀は問題ないのですか?」とよくご質問をいただきます。

 

無電極ランプで使用している分に関しましては、水俣条約の規制にはかかっておりません。

 

水俣条約で規制になっている照明というのが、分類としては一般照明用の高圧水銀灯ランプ。こちらは、水銀含有量に関係なく、切り替えが必要です。また、市販されている蛍光ランプや水銀使用ランプにつきましては、水銀含有量の規制が細かくあり、例えば、60W以下で水銀含有量が5mgを超えるもの等、条件がいくつも決められているのですが、無電極ランプは、全ての規制に当てはまらず、水俣条約を完全にクリアしており、問題なく使用していただくことができます。

 

 

今回、無電極ランプのデメリットとして3つ、「小型化ができない」「1台あたりの発光効率がLEDよりも劣る」「水銀を若干使用している」について解説いたしましたが、これらのデメリットを大きくカバーして余り有るほどのメリットが無電極ランプにはあり、たくさんのお客様に選ばれております。

 

この無電極ランプに少しでもご興味がある方、もしくは、ちょっと質問したいことがあるという方は、お気軽に、私までお問い合わせいただければと思います。

お待ちしております!

 

無電極ランプアドバイザー・照明コンサルタント・照明士

S.S.

 

 

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