エラストマーとは、伸び率が100%以上の弾性体で外力を与えると容易に変化しますが、除くとただちに原形にほぼ回復するような弾性の顕著な高分子物質です。
一般的なエラストマーと、同じく高分子に分類されるプラスチックの化学構造模式図を示しました。
エラストマーとプラスチックはともに、炭素-炭素結合を繰り返しの最小単位とする長い高分子鎖(主鎖)で構成されています。
プラスチックがお互いの高分子鎖同士の結合を持たないのに対して、エラストマーは架橋部によって高分子鎖同士が化学結合で結ばれており、この架橋部と高分子鎖についている枝分れ部によって、エラストマー性(弾性)という特性を示します。
また、この架橋構造をもつことで、熱、圧力に対して安定となります。
エラストマーの構造模式図
プラスチックの構造模式図